
(出典 static.chunichi.co.jp)
1. 赤星優志の今季初登板
2025年のプロ野球シーズンが開幕し、巨人の赤星優志が第2戦のマウンドに立った。開幕ローテーションの一角と見られていたグリフィンが急きょ発熱で欠場。その代役として赤星が先発することとなった。
自身4年目となる今季、突然の登板にも関わらず、赤星は序盤から堂々たる投球を披露。151キロのストレートを軸に、5回を無失点・無四球・被安打1という完璧に近い内容でヤクルト打線を封じた。
昨年は開幕から7連敗と苦しみ、初勝利まで9試合を要した赤星にとって、この日の勝利は大きな意味を持つ。2025年はシーズン2戦目での初白星。その進化ぶりがスタンドのファンにも伝わり、大きな拍手が送られた。
甲斐拓也が移籍後初アーチを放つなど、打線の援護も十分。チーム全体の好調を象徴する試合となった。赤星にとっても、新たなスタートを切る最高の舞台となった。
2. グリフィン先発回避の理由
本来この試合で登板予定だったグリフィンは、発熱による体調不良のため27日の練習を欠席し、登板を回避した。代役として急きょマウンドに上がったのが赤星だったが、彼にとってはこれが絶好のアピールチャンスとなった。
当初から開幕ローテーション候補に名を連ねていた赤星にとって、この代役登板は“予定外のチャンス”だったとはいえ、心と体の準備はできていた。序盤から球威のある速球を繰り出し、151キロのストレートを中心にヤクルト打線を圧倒。5回を完璧に抑え、試合の流れを完全に巨人側へ引き寄せた。
この投球内容は首脳陣にも強烈なインパクトを与えたはずだ。グリフィンの復帰後も、赤星の立ち位置が大きく変わる可能性は十分にある。チーム内の競争が激化する中でのこの快投は、他のローテーション争いの選手たちにも大きな刺激となった。
3. 試合の展開と赤星のスタイル
開幕2戦目となったヤクルト戦は、赤星の投球が試合の流れを完全に支配した。初回から躍動する速球と緩急を使い分けた投球で打者を翻弄。4回1死までパーフェクトに抑えるなど、会場は赤星の快投に引き込まれていった。
一方、打線は序盤から爆発。4回までに12点を奪い、赤星を強力にバックアップ。大量援護により試合は事実上決まり、赤星はプレッシャーの少ない中で自分の投球を存分に発揮することができた。
彼の投球スタイルは、直球で押しながら変化球で崩すというオーソドックスながら完成度の高いもの。今季は制球力にも磨きがかかっており、昨年とは明らかに別人のような安定感を見せている。
この試合をきっかけに、赤星が先発陣の中心へと成長することも大いに期待される。
4. ヒーローインタビューでの赤星の一言
試合後のヒーローインタビューでは、3安打猛打賞&移籍後初ホームランを放った甲斐拓也とともに赤星が登壇。勝利投手としてマウンドを降りた喜びを、満員の東京ドームの観客と分かち合った。
インタビューでは、「全力でいけるところまで投げようと思った」「最低限の仕事はできたと思う」と謙虚な姿勢を貫いた赤星。甲斐からも「素晴らしいピッチングでした」と絶賛され、バッテリー間の信頼関係が感じられるやり取りとなった。
さらに赤星は「去年はなかなか勝てなかったので、早く1勝できてホッとしている」と本音も交えつつ、笑顔でファンに感謝の気持ちを伝えた。この一言にスタンドからは笑いと拍手が起こり、温かな雰囲気に包まれた。
試合内容だけでなく、ヒーローインタビューからも、赤星が今季をどれだけ大切にしているかが伝わってきた。
5. まとめ
2025年3月29日、赤星優志が見せた投球は、巨人の今季における明るい兆しとなった。グリフィンの急な欠場という緊急事態を、見事なピッチングでカバーし、5回1安打無失点という圧巻の内容で今季初勝利を飾った。
151キロの速球、精度の高い変化球、そして冷静なマウンドさばき。昨年の悔しさを乗り越えた赤星の姿には、確かな成長と自信がにじみ出ていた。彼の活躍はチームの士気を高めるとともに、首脳陣にとっても頼もしい戦力の誕生を意味している。
まだシーズンは始まったばかりだが、この1勝が赤星の飛躍につながることは間違いない。今後の登板でも今日のような安定感を見せられるか、引き続き注目していきたい。
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