10月2日に角中勝也外野手、3日に唐川侑己投手の引退セレモニーが、ZOZOマリンスタジアムで行われました。角中選手はプロ20年、唐川投手は19年。2人ともロッテ一筋でプレーし続けた生え抜きです。先日の中村奨吾選手の退団発表に続き、長くマリーンズを支えてきた2人がユニフォームを脱ぎます。2人の功績を振り返ります。
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角中勝也:独立リーグから首位打者へ
角中選手は石川県の日本航空二高から、独立リーグの四国アイランドリーグ・高知を経て、2006年の大学生・社会人ドラフト7巡目でロッテに入団しました。独立リーグ出身の野手として初めての支配下指名でした。
入団から4年間は1軍出場が年10試合前後にとどまりましたが、2012年に一気に花開きます。128試合で打率.312を記録し、独立リーグ出身者として初めての首位打者に輝きました。下位指名、独立リーグ出身という道のりから頂点に立った姿は、多くの選手に希望を与えたはずです。
角中勝也:通算1345安打のヒットメーカー
角中選手の最高のシーズンは2016年でしょう。全143試合に出場し、打率.339、178安打で2度目の首位打者と最多安打の2冠を獲得しました。追い込まれても粘り、逆方向へもしぶとく打ち返す。チャンスで打席に入ると「何とかしてくれる」と思わせてくれる打者でした。
20年間の通算成績は1514試合、1345安打、70本塁打、564打点、打率.279。ベテランになってからも、2023年に打率.296と存在感を見せました。
唐川侑己:「高校ビッグ3」から平成生まれ初勝利
唐川投手は千葉県の成田高出身。2007年の高校生ドラフトでは、中田翔、佐藤由規とともに「高校ビッグ3」と呼ばれ、地元ロッテが1巡目で交渉権を獲得しました。
1年目の2008年4月26日、プロ初登板のソフトバンク戦で7回無失点の好投を見せ、平成生まれのプロ野球選手として初めての勝利を挙げます。3年目の2010年には6勝、防御率2.71。日本シリーズのマウンドにも立ち、「史上最大の下剋上」と呼ばれた日本一を経験しました。翌2011年には自己最多の12勝、防御率2.41とエース級の成績を残しています。
唐川侑己:先発から中継ぎへ、19年の歩み
11年目の2018年途中からは中継ぎに転向しました。2020年は32試合で防御率1.19、2021年は38試合で22ホールド。先発で積み上げた経験を生かし、ブルペンでもチームを支えました。
19年間の通算成績は351試合登板、82勝78敗、64ホールド、防御率3.71。先発と中継ぎの両方で、チームが必要とする場所で投げ続けた19年間でした。
2人らしさがあふれた引退セレモニー
2日の角中選手のセレモニーでは、球団や首脳陣、独立リーグ時代の関係者、両親、そしてファンへの感謝を述べました。今のチームについては、きっかけさえつかめば大化けする選手が多いと語り、優勝への期待を託しています。スピーチの途中で、言い切れなかった思いを「今からInstagramに投稿します」とスマホを取り出して伝えるという、最後まで角中選手らしい締めくくりでした。
#角中勝也 選手からファンの皆さんやお世話になった方々へ、最後の挨拶!
— 千葉ロッテマリーンズ (@chibalotte) October 2, 2026
3日の唐川投手は、引退試合で先発のマウンドに上がりました。1人目の打者に対し、現役生活を支えてきたカットボールを4球続けて空振り三振。セレモニーでは「幸せな19年でした」と、ファンに感謝を伝えました。
成田の地からマリーンズへ。背番号19とともに駆け抜けた、19年のプロ生活。
— 千葉ロッテマリーンズ (@chibalotte) October 3, 2026
生え抜きの思いを若い選手たちへ
中村選手の退団に続き、角中選手と唐川投手の引退。2010年の日本一を知る唐川投手、首位打者2度の角中選手と、長くチームの顔だった選手たちが、次々とマリーンズを離れていきます。長年応援してきたファンとして、寂しさは隠せません。
それでも、角中選手が残した「大化けする選手が多い」という言葉を信じたいと思います。西川史礁、藤原恭大、山口航輝。今のチームには、次の時代の主役になれる選手たちがいます。2人が積み上げてきた20年分、19年分の思いを受け継いで、今度は若い選手たちがマリーンズを優勝へ導いてくれることを期待しています。
角中選手、唐川投手、長い間本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
※成績はNPB公式記録より。セレモニーの内容は球団発表および報道をもとにしています。

